WAVからMP3へ。音楽ファイルをアップロードするための一番いいの方法は何だろう?あなたがオンラインで音楽ファイルを変換するときに音楽ファイルの『音』の品質が失われていることは知っていましたか?この一見単純に見える質問に答えます。オンラインであろうがオフラインであろうが、あなたの音楽を最高の音質にする簡単な裏技をここで紹介します。

原文:Rory Seydel / MixGeniusコミュニティー&コンテンツ・マネージャー
翻訳:出山剛 / MixGeniusカントリーマネジャー
編集:HIGASHIYUKI® / HOUSESTUDIO-R

まず、MP3とは?

MP3は主にオンラインストリーミングのために戦略的に音楽ファイルを縮小しコード化されたバージョンの音楽ファイルです。エンコーダは、人間の感じ取りにくい部分のデータを削除することによって高い圧縮率を得ています。
あなたの創った音楽をMP3としてオンラインで共有するには、どのような準備をするべきでしょうか?

  • MP3をWAVからオンラインで変換するとき、あなたのトラックのピークレベルが高まることがあるので、DAWから直接低いシーリングレベル(例:-1.0dB)でミックスダウンをエクスポートしてみるのがいいかもしれません。この方法はトラックをエンコードする際、聞き取れる音の違いを作るための最良の方法だと思われます。アウトプットシーリングのレベルを小さくすると、MP3に変換するときに聞こえてくるクリッピングを引き起こす可能性が高いサンプル間のピーク数が減少します。簡単に言うならば、マスターフェーダーを1.0デシベル減らすだけで、クリッピングが多いに減少するでしょう。
  • 常にあなたのトラックがどこのサイトで共有され、それに応じて対応することを心がけてください。トランスコーディング(MP3エンコーディングのやり直しや2回圧縮してしまうこと)や、SoundcloudやBandcampのようなサイトにアップロードする際に起こる二度のエンコードなどなるべく避けて、できるだけ高品質の音楽ファイル(WAVまたはAIFF)を使用しましょう。SoundcloudやBandcampはストリーミングのためのあなたの音楽を128kpbs/MP3に圧縮します。幸いなことに、これらの音楽共有サイトは購入ダウンロード用に圧縮されていないファイルを保持します。ダブルエンコーディングは音楽ファイルの質を劣化し、クリッピング、ダイナミック差の減少など、ネガティブな影響を与えます。
  • YouTubeにあなたの音楽をアップロードする場合は、(ちなみに、YouTubeは自分の音楽を共有する非常に強力なプラットフォームです。)必ずHD映像、WAVフォーマットで(720p以上、最高384kbpsであなたの音楽をエンコードします)アップすることをお勧めします。そうでない場合は、低品質の128kbpsのストリーミングになってしまうので気をつけましょう。
  • 十分なヘッドルームを持つことをなるべく心がけてください。今まで紹介したいろいろな方法は十分なヘッドルームが確保されていなければ意味がありません。『ヘッドルームの重要性』についてのブログでは簡単かつ明確にヘッドルームの重要さ、作り方などを説明してますので、読んでさらに知識を培ってください。160kbpsは技術的に高解像度のMP3と考えられるものですが、私たちは最高の成果のために320kbpsのをお勧めします。
  • エンコーディングをあなたのマスタリング工程の一部として考えてみてください。客観的にあなたの音楽をどうネットで共有したときにどのようにリスナーが視聴しあなたのトラックに耳を傾けるかを考えてみてください。Soundcloud上では良い音として聴けますか?そうでない場合は、再度ミックスにヘッドルームを作ってみてはどうでしょうか。もし過剰に音圧が高く聞こえる場合は、コンプを縮小したりためしてください。

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